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ミライをつくる現場

Create a future

新しい技術を開発するため、
さまざまなプロジェクトに
挑んでいます!Take on a project!

太陽誘電ケミカルテクノロジーでは、めっき技術のさらなる開発・改良に向けて、さまざまなプロジェクトに挑んでいます。挑戦には失敗がつきものですが、そこから得られる学びを活かし、新しい技術やノウハウを生み出すことができるのが技術開発職の楽しさといって良いでしょう。ワクワクする体験を重ね、培った技術を次の時代につないでいく― そんな環境で私たちは働いています。

技術開発部 技術1課
2023年 新卒入社
Hさん(大学院卒)

大学は理工学部卒業後、大学院へ進み環境創生教育プログラムを専攻しました。修士課程ではがん治療薬の開発プロセスについて研究していました。分野は異なるもののプロセス開発の条件や手順の検討など、大学時代の経験と重なる部分が多く、その点が現在の仕事に活かされていると感じます。

私が担当したプロジェクト

「 MLCCの新製品創出へ向けた、
めっき処理方法の開発 」

MLCCとは積層セラミックコンデンサのことです。日々進化を遂げている電子機器に搭載されているMLCCには「より薄く、より大容量に」といった高性能化が求められています。私はそういった高性能な製品を実現するためのめっき処理方法を開発するプロジェクトに携わっています。プロジェクト期間は6カ月。めっき前の処理条件とめっき条件の検証を担当しています。

入社半年で
プロジェクトメンバーに

プロジェクトに携わっているメンバーは約10名です。プロジェクトリーダーは私の直属の上司である技術1課課長ですが、このプロジェクトは技術開発部の社員のみで構成されているのではなく、製造部からも数名参加しています。プロジェクトを進める中では製造部が関わるフェーズがあるからです。入社して半年でプロジェクトメンバーとして任命され、ひとつのテーマを任されるというのは光栄なことで、上司からこの話をされたときはとても嬉しく感じました。

異なる技術を組み合わせて
条件を確立

私の所属部署では、大容量製品を扱うチームと微小製品を扱うチームに分かれていて、私は大容量製品チームに属しています。このプロジェクトでは、大容量製品のめっき前処理技術と微小製品のめっき技術を組み合わせて、新製品のめっき条件や前処理条件を確立することがテーマになっています。プロジェクト参加によって自分が携われる分野が広がり、以前から興味のあった微小製品についての知見を深められるようになりました。

責任は重大でも
思い切った挑戦ができる

めっきの密着性は、製品に求められるとても重要な因子のひとつ。私が担当するめっき前処理の方法がダイレクトにめっき密着性へ影響するので、責任は重大です。もちろんプレッシャーも感じますが、プロジェクトリーダーである技術1課課長が進捗を俯瞰してみてくれているので、自由に研究や実験をさせてもらいつつ、絶妙なタイミングで助言をもらっています。安心してトライ&エラーが実践できていると思います。

生産技術部
2021年 中途入社
Kさん(前職:製造系の会社)

前職は筆記具のパーツ類を製造するメーカーに約8年在籍し、製品の生産技術に携わっていました。業務内容としては保守・メンテナンスが多かったため、設備の設計・開発、電気制御に関わる仕事がやりたい気持ちが強くなり、転職を希望しました。

私が担当したプロジェクト

「 海外拠点における実装ラインの設備立ち上げ 」

太陽誘電グループ中期計画として、積層セラミックコンデンサの能力増強のため中国に太陽誘電(常州)電子有限公司を設立しました。その新工場に精度の高いはんだ付けができる実装設備を導入することになり、私が設備立ち上げのプロジェクトを担当することになりました。約1カ月間現地に出張し、無事に設備の引き渡しを終え、順調に稼働しています。

グループ新工場の
設備を設計

実装設備は私が入社した時点ですでに国内で稼働しており、その管理業務を先輩から引き継ぎました。そして太陽誘電グループが2023年末に中国で稼働を開始した新工場での高性能実装設備の設計を担当することになりました。設備について大まかなシステムの概要はほぼ固まっていたので、その稼働に必要な制御盤や関連する装置について検討し、決定していきました。

参考になる豊富な
資料が社内に

プロジェクトリーダーは同じ部署の先輩で、私はライン設備全体の構想や個々の機械の構想を任されました。先輩とは普段から近くの席で仕事をしているため、こまめに声をかけ話し合いを重ねることができます。困ったときにすぐ相談し助言をもらえるのが心強く、大変助かりました。また、参考になる資料が社内にそろっていて、わからないことがあってもすぐに調べられたので、特に大きくつまずくことはなく、プロジェクトをスムーズに進めることができました。

実際に操作する
現地スタッフのために

苦労した点があるとすれば、どうすれば相手にとってわかりやすい資料を作れるかということです。新工場稼働後、実際に設備を操作するのは現地のスタッフなので、何かトラブルがあってもすぐには日本から駆けつけられませんし、言葉の違いがあるため電話で最適な言葉をかけられるかわかりません。そのため、翻訳チームの力を借りながら、初めて目にした人でも理解できるよう何度も資料を作り直し、現地スタッフに渡してブラッシュアップを重ねました。無事に資料が完成し、あとは設備の稼働を待つだけとなった時はほっとしたのと同時に、わくわく感がありました。