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私たちのモノづくり

Product

どんなところに使われているの?Where is it used?

私たちの技術は、日常の暮らしに欠かせないさまざまな製品に使われています。身近な製品の内部で使われているため、実施に目にする機会はめったにないかもしれませんが、私たちの技術は、電子部品のさらなる小型化を実現したり、性能を向上させたりすることで、今までにない付加価値を生み出しています。
見えない場所で大きな役割を果たしている「なくてはならない技術の会社」、電子部品の進化を支え、さまざまな産業分野に貢献している「存在意義の大きな会社」。それが私たち太陽誘電ケミカルテクノロジーです。

どんな技術なの?What kind of technology?

電圧の安定化やノイズ除去など、さまざまな特性を持つ「コンデンサ」・「インダクタ」・「複合デバイス」。それら電子部品の機能向上や付加価値をもたらす技術に、私たちのノウハウが活かされ、電子部品の進化を支えています。

表面処理(めっき)

電子部品が電子回路で正常に動作するためには、部品が基板に実装(はんだ付け)されることが必要です。当社はチップタイプの電子部品に対し、基板に接合できるよう表面処理技術として「電極めっき」を施します。その中で独自の工法を生み出して「0201」といわれる0.25mm×0.125mm×0.125mmという微小部品にも対応できる技術を実現。最先端の技術力を通じて、電子部品の接合性に付加価値をもたらしています。

微細加工(印刷用マスク)

レーザー加工と精密製版の技術により、電子部品の電極やプリント基板に欠かせないメタルマスク、スクリーンマスクを生み出しています。「高精度スクリーンマスク」は電子部品の内部電極を形成するために使用される印刷用ツールです。当社で開発・生産されたスクリーンマスクは太陽誘電グループで広く使用され、その技術によって極薄かつ高精度な印刷で、コンデンサの小型化、大容量化、高信頼化に貢献しています。
また、基板と電子部品を接合するためには、基板にはんだペーストを塗布する必要があります。微細加工の技術によって製作された「メタルマスク」は、はんだペーストを基板に印刷するために使用されます。この技術は電子部品を実装するプリント基板への印刷用にも欠かせません。

コーティング
(JCコート™)

食品や工業の分野で多く発生する撥水撥油性、離型性、非粘着性、防汚性といった課題を、独自のコーティング技術で解決します。製造設備の汚れ防止、ふるいの目詰まり防止、洗浄頻度の改善など業務の手間を減らす効果があるとともに、刃先の部品の交換頻度や洗浄メンテナンス周期の改善によるコスト削減にもつながるコーティング技術として、あらゆる製造関連分野の量産工程や研究開発に役立つことが見込まれ、注目を集めています。

※「JCコート」は日本における太陽誘電株式会社の登録商標または商標です。

その先のミライに向けてTowards the future

電極めっきによる表面処理、レーザー加工と精密製版による微細加工の技術を駆使し、電子部品を密集させ基板にくっつける高密度実装を実現しているのが、私たちの強み。基板の実装とは、電子回路を形成するためにプリント基板に部品を接続することで、わかりやすく言えば「つなぐ」技術です。高性能でありながら小型・薄型な最先端の電子部品が数多く求められる中、私たちは「つなぐ」技術で機器の進化に貢献しています。

これからのミライは、AIやIoT、ロボティクスなどが世の中に広まっていくことが確実です。自動車産業ではEVや自動運転技術が当たり前となる時代が近づき、さらなるニーズが見込まれることは間違いありません。世界中で「微小・極薄・高機能」な電子部品が求められ、その部品に対していかに電極を形成させるかが技術の見せどころ。私たちはミクロな技術を追求し、ミライをつくり、時代のその先へと進んでいきます。

3つのキーワードThree keywords

  • 微 小
  • 極 薄
  • 高機能

身の回りにある電子機器は、これからより小型化・高性能化していきます。機器の進化とともに、私たちの技術が発揮される電子部品にも新たな可能性が広がり、そこで欠かせないキーワードが「微小」「極薄」「高機能」。太陽誘電ケミカルテクノロジーでは、その実現のために製品を生み出すだけでなく、技術をつくり、求められる期待に応えていきます。

SDGs達成に向けた
モノづくりについて

太陽誘電グループでSDGs達成に向けたさまざまなアクションを実施する中、製造部ではめっき排水の処理を工夫し、薬剤を節約するなどの取り組みを推進。特に環境分野では、資源の有効活用と循環型社会構築への貢献のため、生産工法見直しなどによる廃棄物の削減、水供給設備の最適化などによる水使用量削減に力を入れています。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS